迷いの霧が晴れたとき

迷いの霧が晴れたとき友人と恋愛話をしているとき、たいていの人は現在進行中の恋愛について話すことが多いことでしょう。
出会いについて、付き合いはじめたきっかけについて、つい最近行ったデートについて、さらに、いったい相手のどこに引かれたのか、相手のいいところと悪いところはなにか、などなど、話すことはいくらでもあります。

これがもしあなたにとっての初恋であったなら、あなたはなんの束縛もなく話したいことを話せるでしょう。
恋人についての印象も素直なもので、好きなところとそうでないところがはっきりしています。
初恋は新しい青春との出会いでもありますから、まるで生まれ変わったように元気になることができます。

しかし、あるときから、恋愛話をするたびにいろいろと不安が募ってくることがあります。
それはすでに恋愛経験のある友人の話を聞いたあとや、自分自身が二度、三度と恋愛を経験することではじまります。

どんな職業の人でも、プロフェッショナルと呼ばれる人たちが口をそろえて話すことがあります。
それは、「若いころは若さに任せてやりたいことがやれたのに、ある程度経験を積むと、それが逆に迷いとなって、次の一歩を踏み出しにくくなる」ということです。
恋愛もまさにそれと同じで、何度かの恋を経験すると、それらの経験がさまざまな障害となって、迷いに転じてしまうことがあるというわけです。

しかしそこで考えなければならないことがあります。
それは、なぜ、経験が迷いに変化してしまうのか、ということについてです。
迷う、ということは、言い換えればよりよい結果のために思考をめぐらせている、ということでもあります。
誰でも、悪い結果が欲しくて悩む人などいません。
よい結果が欲しいからこそ悩むのです。
初恋のうちは、その恋愛が永遠に続くものと思われ、恋の結果に対して無防備になってしまいます。
しかし、どんなことにも警戒心というものは必要で、結果というものには常に無限の可能性があるということを知っていなければなりません。
そのためにこそ、人の恋愛話を聞き、自分自身もさまざまな経験を積むことが求められるのです。

よく、過去の恋愛を思い出すと、いまだに吹っ切れていないのではないか、と不安になる人もいるようですが、実はそうではありません。
過去の恋愛を思い出し、過去の自分と向き合うことで、自分の欠点を把握し、よりよい恋愛へとつなげることができます。
新しい出会いに対して不安になっていたとしても、その不安でさえ必要なものであると考え、自分を失うことなく、一歩一歩、ゆっくりと進んでいけばいいのです。
ただ、もちろんのことですが、あまりに慎重になりすぎても恋愛はうまくいきません。
過去の恋愛をふと思い出したとき、そのときは自分にいくらか迷いがあると思い、思い出すことがないようなら、思い切って突っ走ればいいのです。
出会いのチャンスは限られていますから、ときには経験の壁をぶち破ることも必要です。

迷いは霧と同じでそのうち晴れます。
そして晴れたあとの結果というのは、良くても悪くても、あなたが望んで納得した結果なのですから、腹を決めて、飛び込んでいきましょう。

  • 連載数:全5回
  • 紹介文:過去の恋愛を思い出すとき、それは新しい恋に挑む前触れ。勇気を持って踏み出しましょう。
2014.12.01