労わり合う心

労わり合う心出会いを経験したことで、自分は随分と変わったと感じている人は世の中に多いことと思います。
それは相手からの影響があっただけでなく、交際を始めたことでものごとの見方や考え方が変わってきたからでもあるのです。
変化が大きい人などは、自分でそう感じるだけでなく、周りの人からも「変わったね」と声を掛けられる機会が増えたのではないでしょうか。

出会いは人を変えてくれます。
それは、大抵の場合相手からも周りからも「好ましい」と思われる変化の場合が多く、そうした機会を得たことで、人は「この人と出会えて良かった」「この出会いに感謝しよう」と、そんな風に考えるのです。
そうした気持ちは、長く交際を続けてゆく上で相手を判断する「基礎」になる気持ちだと言えるでしょう。
自分を好ましい方向に変えてくれた相手が第一印象よりもより好ましい人であったということは、互いの心に強く残るからです。
いわゆる「情」というものがそれです。

ケンカをしてしまった時や、相容れない意見を口にされた時にも、最初から相手を否定したり別れることを考えず、和解ができるはずだと考えたり話し合うことで解決できると考えるのは、こうした経緯や「情」があるからなのです。
現代社会では共働きのカップルも多く、時間的にすれ違うことが多いだけでなく、そうした積み重ねから心が擦れ違ってしまうことも多いようですが、そうした時の修復にひと役買ってくれるのも、こうした「情」という、相手を慈しんだり思い遣ったりする気持ちなのです。

出会いからしばらくの間は、努力で作ることができていた時間や思い出が、時間や年を経たことで社会的な責任や立場が重くなり、なかなか思うようにできなくなるのが共働きの辛いところです。
季節や時期によって忙しくなる、サイクルが別々な共働きの場合は、自分がそうした時期を過ぎペースに余裕ができてくると、相手がそうした時期であることを忘れて「会う時間が少ない」といった不満や、「一緒に暮らしているのに何もしてくれない」といった不満を抱えてしまうこともあるようです。

それは、どちらかにだけ言えることではありません。
会えない時期や淋しいと感じる時期があったからこそ、時間ができるとそう考えてしまうのも仕方のないことなのです。
ですが、「お互いさまである」ことを忘れてはいけません。
互いの中には「情」があるので、そうした擦れ違いもまた乗り越えることができるはずです。
忙しい時や、ふとその状況が緩んだ時には、自分の中の「情」を確認することがお勧めです。

  • 連載数:全5回
  • 紹介文:共働きな家庭が多くなった昨今。二人がうまくやっていくにはどうすれば?「共働きの心得」始まります。
2015.01.22