許し合うこと

許し合うこと出会いから間もなくは、互いに対してさまざまなフィルターが掛かっていることが多く、交際を続けるということは、そのフィルムを一枚ずつ丁寧に剥がし、見えたものを理解してゆく作業だということができます。
ですから、見た目などを重視して交際相手を選んだ場合には、フィルムがあることに気付かないふりをしたり、剥がしかけたことで見えたものを見なかったことにしてしまったりするケースも多く、そうして目を逸らし続けた結果、交際自体が破たんしてしまったということもあるようです。

出会いの場では、誰もが相手から好ましく思われたいと願っていることから、多かれ少なかれフィルムを身に纏っているものですし、そのフィルムの表面からさまざまなものを想像し、フィルターを掛けてしまうことも多いようです。
ですが、そうした、相手に好ましく思ってもらいたいという努力をすることや、相手がどんな人であるのかを想像することは決して悪いことではありません。
何故なら、そうした行動をとるのは、相手が気になるからこそなのです。

「関係を深めてゆきたい」「より親密になりたい」という気持ちは、そのフィルムを剥がすことであり、そう思えたということは、フィルターが掛かっているだろうことを理解していたということでもあり、本当の意味で相手へと興味を持っていたということでもあるのです。
そうしてフィルムを捲ってゆくうちには、想わぬ面が顔を覗かせることもあるでしょう。

格好良いと思っていた人にも、笑顔が素敵だと思っていた人にも、人にはなかなか見せない部分というものが必ずあります。
心の弱い部分や、何ごとかに対する強い衝動など、そうした日頃は見えない部分を見せてもらえるようになるかどうかは、「理解したい」という気持ちがどれだけ相手へと伝わるか、相手がどれだけあなたを信頼してくれるかにかかっていると言ってもいいでしょう。
そうした、日頃は隠している部分を見せ合い、そうした部分があることを許し合えることは、二人の関係が成熟期に入ったということでもあるのです。

  • 連載数:全5回
  • 紹介文:好きな相手には格好つけたい!!でも本当はウィークポイントも丸ごと受け止めてもらいたい。そんな関係を築きたいですね。
2015.05.14