相手を思い遣る

相手を思い遣る出会いから間もない頃は、喧嘩をしたところで、直ぐに仲直りができたという人が多いのではないでしょうか。
それは、相手に嫌われたくないという気持ちが強く働いている時期であり、相手をより理解するためには話し合うことが重要で、そのためにはその状態をできるだけ早く解消することが望ましいと考えていたからでもあるでしょう。
ですから、出会いから間もない時期の喧嘩は、大抵の場合、どちらかが積極的に謝ることで解決をみることが多いようです。

ですが、互いについての理解が進み、自分の我がある程度通ることを理解し始めると、そう簡単に仲直りはできなくなるようです。
それは、自分の側に有利な条件で和解しようという考えが働くからでもありますし、相手がどれくらい自分の言い分を聞いてくれるのかを試してみたいという欲望が湧くからでもあります。
また、理解できていると信じていた相手に、思わぬ言葉を掛けられたことで喧嘩が始まるのも、こうした少し関係が深まってきた時期だということができます。

そうして始まった喧嘩の場合、言われた方の衝撃は大きく、自分の心を守りたい一心からついきつい言葉で反論してしまったり、場所を考えずに大きな声で相手を詰ってしまったりすることが多いようです。
そうした、人の多い街中などで喧嘩が始まってしまった場合には、深呼吸をして落ち着くことが何よりも重要です。

必ずしも二人揃って落ち着く必要はなく、どちらかが相手の状況を冷静に見ることができさえすれば収束へと向かうことができるので、反論する前にまずはひと呼吸置くことが重要です。

あなたが、怒った側であっても怒られた側であっても、ひと呼吸置いて、まずは相手の恥ずかしさを考えることが大切です。
冷静になれると、自分が街中で恥ずかしい思いをしたという事実にまず気付きますが、その状況に気付いたところで、相手をどれだけ思い遣ることができるかが、街中での喧嘩を収めるためには重要ですし、そうできるかどうかがこの先の二人の関係にも大きく関わってくるのです。

  • 連載数:全5回
  • 紹介文:相手をどれだけ思い遣ることができるかが街中での喧嘩を収めるためには重要ですし、この先の二人の関係にも大きく関わります。
2015.06.05