隠れ家を紹介する

隠れ家を紹介する人は誰でも、自分だけのとっておきの場所を持っているものです。
それは、自分の部屋であったり、行きつけの喫茶店であったり書店であったりとさまざまですが、そこには「そこに居ると落ち着ける」という共通項があるはずです。
出会いから間もなくはテンションが非常に高いことから、そうした場所で過ごすことよりも恋人と一緒にいることが楽しく、デートに勤しむ人は多いことでしょう。

ですが、出会いから時間が経ち関係が深まってくると、自分のテリトリーへと相手を招き入れたいという衝動が湧いてくるものです。
自分がどういった環境を好んでいるのかということを知ってもらいたい、そこを過ごしやすい場所だと感じてもらいたい、自分が安心できる場所やのんびりできる場所で、相手にもくつろいで欲しいといった気持ちになるのは、それだけ相手との距離が縮まっているという証拠なのです。

互いの関係が順調に深まっている、絆が強まってきているのであれば、相手も、そうした場所を紹介してくれた、その場所へと入れてくれたという事実を嬉しく感じるはずですし、何という目的がなくとも、あなたのテリトリーで過ごすことを、決して退屈なことだとは思わないでしょう。
テリトリーに入れてくれたということは愛されているということであり、相手にとっては、出会う以前のあなたが、その場所でどうやって過ごしていたのかを考えたり想像することは楽しくもあり、実際に話題にするにも最適だからです。

反対に、それをきっかけにあなたを自分のテリトリーへと招き入れてくれることも、考えてくれるようになるかもしれません。
動物は、ケンカになってしまわないための「ナチュラルディスタンス」という距離を保って生きています。
人には、それに代わる「パーソナルスペース」というものがあり、親しくなればなるほど、それは狭まってゆくと言われています。

出会って間もない頃は、相手のそうしたスペースへ踏み込むことを躊躇いがちですが、自分の隠れ家やお気に入りの場所を教えてくれたということは、パーソナルスペースが縮まっているということであり、あなたたちの関係が順調であることの証明でもあるのです。

  • 連載数:全5回
  • 紹介文:少し関係が進んだカップルには、目的を定めずに始めるのんびりデートで今まで発見したことのない相手の一面を知りましょう。
2015.08.21