新しい関係性
好ましいと思う相手との出会いがあったものの、その人が直接的な上下関係ではなかったものの、学校や職場での先輩であった場合、気を遣うという人は少なくないのではないでしょうか。
出会いというものは、自分の意思でどうにかなるものではなく、恋もまた立場や都合を考えずに訪れるものであることから、相手がどういった人であるかで悩んだことがあるという人も多いのではないでしょうか。
ですが、「先輩後輩」というのは、既存の関係性であり、恋愛という場には持ち込むべきではない関係性だということができます。
告白して交際を始めるというのであれば、なおさら持ち込むべきではないでしょう。
なぜなら、「交際」は、いままさにここから始まる、ふたりの新たな関係性だからです。
同じ職場や、クラブやサークル活動などが一緒の場合、その場において敬うことは大切でしょうが、恋愛という関係においては、ふたりは対等な立場であり、そこにパブリックな関係性を持ち込むのは無粋というものです。
むしろ、これは極々プライベートな関係なのですから、ふたりだけの、新たな関係性を築いてゆくべきなのです。
こうした、出会う前からなんらかの関係性が既にあったという人たちの交際は、いかにその部分と切り離して関係性を築いてゆけるかが大切であり、そうすることこそが関係を深めたり、親密さを増したりするためには重要なのです。
既存の関係性を使うことは簡単で楽かもしれませんが、いい恋愛をしたいのであれば、そして長く良好な関係を続けてゆきたいのであれば、交際をするための関係性をふたりで築いてゆくことがお勧めですし、それはなにより大切なことでもあるのだということを心に留めておいてください。
恋愛は、都度、新しい関係を築くことができるのが魅力であり、そこでは、どちらが先輩でも後輩でもなく、そうしたもののすべてを取り払った対等な立場なのです。
それを理解することが、良好な関係を築くためのコツでもあるのです。